コケ対策生物兵器

それぞれのコケについては、ここも見てみてください。
ここでは、私が個人的にお気に入りのコケ対策生物をピックアップして紹介します。

 

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  • ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ
    対 珪藻、緑藻など
  • ブルーラムズホーン
    対 藍藻、緑藻、珪藻など
  • オトシンネグロ
    対 珪藻、緑藻
  • ナノストムス ベックフォルディ
    対 アオミドロなど
  • レッドタイヤトラックスネール
    対 黒ヒゲ(紅藻類)、珪藻、緑藻など
  • カイミジンコ
    エビが入れないところの掃除

 

ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ

ヤマトヌマエビ

コケ対策の定番中の定番。実力もNo.1。

確実に仕事をしてくれます。決して裏切られないですね。
特にショップから買ってきたばかりの飢えたヤツらは、とんでもない食欲でコケを平らげてくれます。
黒ヒゲ、藍藻は食べてくれないのがちょっと残念だけど。
こいつらについての情報は、そこら中にあるので詳細はパス。
ただひとつ、ミナミは比較的高水温・低酸素にも強いけど、ヤマトはかなり弱いですね。...もともと渓流とかにいるヤツだし。

数ヶ月前までは、立ちあげ期以外にエアレーションなんてしなくても水草の出す酸素で充分と思っていたんですが、今やっている水槽はヤケにヤマトが落ちるので、エアレをするようにしたら、殆ど落ちなくなりました。
ヤマトが落ちやすいようなら特別に水温・酸素濃度について気遣ってあげましょう。あと、アンモニアにもミナミよりずっと弱いようです。

1匹あたりの仕事ぶりなら間違いなくヤマトのほうが遥かに優秀だけど、ミナミはヤマトと違って水槽内で繁殖できるからコケの量に合わせて柔軟に増えたり減ったりしてくれるところが良いですよね。コケが多い時に合わせて入れると、コケがほとんど出なくなってからは、少しづつヤマトは減っていくのでちょっと可愛そうです。

私は、60cm水槽にヤマト10匹くらいはいつも居るように、ミナミは...数えたことがない...増えたり減ったりしているって状態にしてます。

そうそう、ヤマトは強い水流を嫌がらないですけど、ミナミは強い水流がある場所にはあまり積極的には行きたがらないですね。

強い水流だとミナミが落ちるってことも無いですが、ミナミは水流が弱いほうがよく繁殖するように思えます。

自然界での生息場所...渓流にも進出するヤマトと殆ど溜池のような止水域を好むミナミってことを考えれば当然ですね。
水温や酸素濃度への適応の差も生息域を考えれば容易に想像付くことですね。

ヤマトとミナミのどちらを選ぶかってのは、いろいろな考え方がありますが、私としては比較的強い水流にしていて・しっかりクーラー導入が出来ていればヤマト、水流を比較的弱めてあるならミナミが良いと思っています。

ミナミの方がコケの増減に合わせて増えたり減ったりしてくれますから。

ヤマトの方は最初に沢山入れてもコケが出なくなると結局飢えて数が減っちゃうので、それは可哀想でしょ?
コケが無いと水草を食べるってこともありますが、たかが知れていて、いっくら水草が多くてもコケが無いとやっぱり減ります。...もちろんエビ用のエサを別にあげていれば別ですけど。

 

ブルーラムズホーン

ブルーラムズホーン

私がこいつらに期待しているのは、もっぱら藍藻処理です。

うちの水槽は、カーテンを開けておくと日があたっちゃう時間が少しあるので、どうしてもソイルと前面ガラスの間に藍藻が出てきます。藍藻がそこにいるうちはまだ良いのだけど、上に這い上がって底床面で増えるとサイアクですよね。

ラムズホーンは、割りとよく藍藻を舐めてくれるので、藍藻が上に上がってくるのを予防してくれます。

藍藻が沢山出ているところに、ちょっとばかりのラムを入れても全く無力ですけど、予め一定数入っていれば確実に予防になります。

レッドラムズは、あの鮮やかなオレンジが目立ちすぎて水草水槽では五月蝿い印象になっちゃいますが、ブルーラムズは、ブルー、黒、白、半透明...って感じの色にしかならないので、それほど悪目立ちはしないので気に入っています。

水草は食べるか食べないかと言えば、食べますが、新しくて元気な葉を食べるようなことはありません。食べるのは傷んで弱った...近いうちに枯葉として落ちちゃう葉だけですね。
雌雄同体なので、2匹入れておけば、その環境で生きられる一定数までは増えていきます。

よく爆殖を気にする人がいますが、当たり前ですが一定数以上には増えません。その一定数は結局はエサの量で決まるので、あまり残餌を出さないようにすれば大丈夫です。

それと、GH、KH、pH低めだと、殻が傷みやすくなるので、それほど長生きできない...大型化しないですし。

増えて困るようならスイレン鉢に放り込む...連中は外で冬越し出来ます...とか、キラースネールを入れて少し喰わせるとかって、数を調整する方法もありますよね。

「増える」ってことは、メリットとも言えます。なぜなら、稚貝がいつも発生しているから。稚貝は大きな貝だと入っていけない水草の...特に前景草の間に入っていくことが出来ます。

こいつを入れるなら、ストレーナーにはスポンジをつけることをおすすめします。稚貝が濾過槽とかに入って硝化バクテリアのバイオフィルムを食べまくる...なんてことは避けたいですから。

 

オトシンネグロ

オトシンネグロ

珪藻好きで知られていますけど、もちろん緑藻もよく食べます。よく珪藻が大量に出ている時期に沢山入れて、珪藻が消えたら飢えて落ちてしまった...みたいなかわいそうな話を聞きますけど、珪藻なんて長くても1ヶ月半くらいガマンすれば殆ど消えるわけだから、そういう使い方はしない方が良いですよね。珪藻はエビもよく食べるわけだし。

うちでは60cm水槽に3匹だけ入っています。

私が、こいつらに期待しているのは、成長が遅めで固めのコケが目立ちやすい葉の表面を...ナナとかクリプトコリネとかそういうのの葉の表面を斑なくキレイにしてくれることですね。

自分では殆どコケが付いていないと思っていたクリプトコリネの葉が、こいつらを入れたらほんの数日で輝きを取り戻したのはよく覚えています。

それに葉っぱの上に乗ってるこいつらは可愛いし。

昼間の活動はそれほど活発でなくて、ガラス面に張り付くこともそれほど多くないのも気に入っています。

 

ナノストムス ベックフォルディ

この写真はオス同士が張り合っている時の写真。突然、通常の色から金色は濁って濃くなり黒い線は太くなり赤が強く出てと、いっきに色をかえて、ダンスを踊るように2匹で争い始める。

ペンシルフィッシュの一種だけど、ご多分に漏れず、コケ取り能力は高く無いというか、殆ど期待できないけど、面白いから入れているというのと、アオミドロのような緑藻をよく食べてくれるので、アオミドロだらけの状態の解決には貢献できないかもしれないけど、少しは予防に役立つのではないかと思っている。

アオミドロが出ていた時は、よくアオミドロを先からチュルチュル食べながら、お尻からも糸状のままのものが長く出てきていたりして、消化しているのかな??とか思ったのだけど、もちろんコイツが食べた後のアオミドロは白っぽくなっていてもう増殖しない。

アオミドロに限らずツンツンした短く細い糸状の緑藻などもよくついばんでいる。

詳しくは、こちらを見てください。

 

レッドタイヤトラックスネール

レッドタイヤトラックスネール

 

こいつは、pH6くらいで維持しているメイン水槽...黒ヒゲが少し出ている...に入れていたのですけど、どうやらかなり低pHに弱いようなので、中性〜弱アルカリのサブ水槽...黒ヒゲが出ていない...に移してしまったので、結果が出そうもありません。

 

こいつは、まだ入れたばかり。
カノコガイの仲間は黒ヒゲを食べる。特に黒ヒゲを食べさせるならコイツ!って言っている人が割りといるようなので、入れてみたのだけど...。
今後、またここでレポートします。

ドングリみたいでけっこうカワイイ。

 

カイミジンコ

目立つところのコケを食べさせるということについてどこまで役に立つかはともかく、水槽内を掃除してくれるエビと同列にカイミジンコを扱うべきだと思っているので書いておきます。

 

ここでも書いてるから要点だけ。

  • カイミジンコは魚が入っている水槽で増やすことがとても難しい...アッという間に魚に食べられて終わっちゃう他のミジンコと名の付くもの(ミジンコ、ケンミジンコ)と違って、魚が入っていても比較的維持しやすいと思います。
    もちろん「カイミジンコ」と言ってもかなりの種類が居るので泳ぎまくるタイプは無理だと思いますけど、底に行くタイプは比較的大丈夫だと思います。
  • 底に行くタイプのカイミジンコは、エビが入れない前景草の奥の方やソイルの隙間に入っていって旺盛な食欲でいろいろと掃除してくれます。
    通水性の維持にも役立っているはずだと考えています。

 

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