水草が気泡をあげる条件
水草が気泡を沢山あげているのは、見ていて気持ち良いですよね。
水草水槽をやっていて観たい景色のひとつだと思います。
では、水草が気泡をあげる条件ってなんでしょうか?
ちょっとそのあたりのキーワードで検索してみると、
- 水替えすれば良いとか...これは正しくは水草が気泡を上げているってのとはちょっと違いますよね。
- アクアセイフとかで水の粘度を上げれば、水に気体を閉じ込めやすくなるから、気泡が出やすくなるとか
- もちろん、当たり前に、照明やCO2や肥料などで水草が活発に活動できる条件を揃えるとか
- 気泡を上げやすい種類の水草を植えるとか
- CO2が飽和して出てるんだよ...なんてことを書いている人も居ました... ちょっとこれは、あまりにも酷い意見ですね。
- ...
そんなこんなが書いてあって、殆どの考え方は、どれも間違いとも言い切れないのですけど、決定的に大事なことが抜けているなと思ったので、ちょっとそのことについて書いておきます。
水草が付ける酸素の気泡は、
- 水草が活発に活動できる条件(照明、CO2、肥料など)が揃っていて
- 水中の酸素が飽和状態に近づくと
あがるわけです。
水草が出す酸素で、「酸素飽和状態に近づけるなんて出来ない」なんて書いてるところもありますけど、それは間違ってます。その人の水槽では...って但し書きを付けるべきです。
だって、私は酸素濃度測定してみてるもの。
27度の水温で、酸素飽和になるのは、8mg/l弱。
試薬で見ているから正確には分からないけど、7mg/l以上にはなってますよ。
で、こうなると当たり前の結論に至るのですけど、
活発に活動している水草を、
水槽の水量に対して、
大量に入れると、
気泡が見れる。
ってだけのことです。
水草の量なんですよ。最大のポイントは。
...もちろん、照明やCO2...などは大事ですよ。
あくまでも、そういうことをやっていて、水草が良く成長しているならっていう大前提付きですけど。
じゃなきゃ、いっくらやったって飽和状態まで酸素量があがるわけがないじゃないですか。酸素の発生源が少ないのだから。
この写真は、クリックしてFlickrサイトで全画面表示にしてみてください。気泡がビッシリって分かると思います。
うちなんて、這って進んでたロタラが、夕方になると気泡が付き過ぎて浮き上がろうとするくらい気泡が付きます。
この気泡を上げやすいってのも、高成長する水草を大量に植える高回転型のメリットですね。
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うちにある水草の中で比較的気泡をつけやすいのは、
ロタラ各種、タイガーロータス(葉裏にビッシリ付ける)、ニューラージパールグラス、キューバパールグラス...などですね。
ブリクサなども付けるけれど、たいした量は付けてくれません。
でもブリクサも水流が直接当たるところはかなり付けてたりもするので、もっとCO2濃度を上げれば、かなり上げてくれるのかもしれません。(給水パイプにCO2を直添しているので、水流=CO2の供給になっている)
クリプトコリネとかは、パッと見はほとんど付けてないって印象です。
世間的にとにかく良く気泡を付けることで有名なのは、リシアですか。私は入れたこと無いですけど。
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追記 2014.1.13
「水草 気泡 」って検索した時は、「水草の量がポイント」って言ってる人がスグに見つからなかったのだけど、
「水草 気泡 酸素濃度」って検索してみたら
Q&Aサイトの解答で同じようなことを言ってる人が居ました。
そりゃーそうだよね。フツー考え至るよな。