ニューラージパールグラス

 



ほとんどグロッソだらけに見えた前景をトリミングしてみたところ。
底の方はニューラージパールグラスだらけ。
そのくらい潜りこむかのように這い進みます。

 

2013.11.13

 

真正双子葉類ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科ミクランテムム属。

ラージパールグラスとそっくり...ほとんどそのままの姿をしています。ラージパールグラスの改良品種らしいです。

 

ならば何が違うのかというと、ラージパールグラスがフツーの有茎草のように立ち上がる。光量や肥料分があれば、やや這い気味になるのに対して、
ニューラージパールグラスは、とにかくひたすら這う。
この育ち方の違いですね。

なので、ラージパールグラスが主に中景に使われるに対して、ニューラージパールグラスは前景で使うわけですね。

 

これ、私自身はまだ育て始めてから半年満たないくらいで、いろいろな水槽環境で育成したみたわけじゃないですし、これを単植や単植に近い形で前景一面に育ててみたことはないので、それほど知見があるわけではありません。

でも、これまで育ててみた限りだと、前景草としてかなり激しくオススメしたいので、リストには入れておかなきゃ!ってことで書いてます。

 

こいつがどれだけ這うかと言うと、うちで観察出来た限りでも

  • ソイルの中にのめり込んでいく。
  • ウォーターローンの分厚い茂みの中を浮き上がらずに這い進んでいく。
  • ウィローモスが厚く茂ってしまったところを剥がしてみたら、底にニューラージパールグラスが這っていた。
  • 上空を他の水草が覆ってかなり暗くなっているところでも...グロッソがみんな立ち上がろうとするようなところでも、やっぱり這い進む。
  • ...

こんな感じです。

ここまで這おうとする水草は見たことありません。

ウォーターローンの茂みの底を這い進むニューラージパールグラス

ウォーターローンの茂みの底をどこまでも這い進んでいくニューラージパールグラス

 

これについて気がついたことを列挙してみますね。
もちろん、これは環境によって違ってくることもあるかもしれませんが。

  • パールグラスと名の付くもの全般と同様にある程度以上のGHが必要、あまりpHが低いのは苦手...と書かれていることが多いけれど、それほど神経質になる必要も無さそう。
  • それより重要なのは底床の肥料分ではないか?かなりの肥料喰い??肥料分が足りないと、スグに成長点の葉が小さくなる。根本に近いほうの色がスグに悪くなる。
  • 肥料分が充分なら、元気にけっこうな勢いで成長していく。
    ...他の前景草の下に潜り込もうとしたりするので、「成長遅いな〜」なんて思っていて、前景をトリミングしてみるとけっこうな距離をグロッソの下とかを這い進んでいたりしてビックリしたりする。
  • こいつを育てる上で最も気をつけるべきは、おそらく黒ヒゲ。...というか底床の肥料不足。
    肥料不足で根に近いほうが元気を無くすと、やたらと黒ヒゲが付きやすくなる。...ウチだけかもしれないけど。
    ヘアーグラスの先端やグロッソの枯葉なんかより遥かに黒ヒゲが付きやすいという印象。
    もちろん、施肥をしくじるとそれこそ黒ヒゲの原因になるけど。
    少なくとも前手前手でカリウム添加はしておかないと、トリミングしたら底の方は黄色くドロドロなんてことになりかねないです。
  • (私自身は経験は無いけれど、上記のことから推測するに)これの単植で前景をつくったら、かなり意識的にマメにトリミングした方が良いハズ。分厚くしちゃって、底のほうが枯れ葉ばかりになっていたりすると酷いことになりそう。

こんな感じですかね。

 

追記。

低GHでも割と強いと書きましたが...実際そうですけど、
GH2まで落ちて時は、かなりダメにしちゃいました。
超軟水だとやっぱりダメですね。
CaMg液肥


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