ベトナムゴマノハグサ
シソ目ゴマノハグサ科シソクサ属...らしいけど、どこも明記してないですね。っていうか、APGだとシソクサ属はゴマノハグサ科じゃなくなってオオバコ科だし。
海外だと limnophila sp vietnam (シソクサ属sp ベトナムって感じ?)で売っていることが多いみたいです。解説もシソ目オオバコ科シソクサ属ってなってることが多いですね。
よく匍匐するので、これで前景を作ることもできるでしょうし、後景と前景の際を埋めるのにも使い勝手が良いですよね。
斜面などに植えると非常に良く枝垂れるようで、そんな写真も良く見かけます。...うちではそういう植え方したことはないですけど。
こいつは、簡単と言えば簡単、難しいといえばかなり難しいんです。
どういうことかと言うと、
それなりのCO2添加とか充分な光量があって弱酸性になっていることを前提とした時に、
真新しい栄養豊富なソイルだと、かなりの勢いでガンガン成長します。
ところが、底床内の栄養が切れてくると、とたんに元気がなくなってしなしなになっちゃいます。
その状態をずっと放置していると、気が付くと消えてたりします。
この底床の肥料分での差が極端に出るんです。
つまり、かなりの肥料喰いってことですね。
この極端さは、私の知っている範囲だと、ブリクサヴィエティ(ブリクサspベトナム)と同じような印象です。
新しいソイルだと幾らでも伸びちゃって、ものすごく簡単!って思っていると、肥料が切れてくると一気にシナシナになっちゃう。放置し過ぎると下手すると溶ける。
でも、根本に窒素系の肥料を入れると、簡単に蘇る。
ベトナムって名前が付くのは、そうなんですかね??
とにかくソイルでセット初期であれば、それほど苦労することは無いんじゃないでしょうか。
問題は、何ヶ月か経ってからですね。
私は、こいつが植えてあるあたりにだけ、たまに窒素・リンを含んだ液肥を注射しています。
ちょっとでも弱ってきたなって思ったら、足元に肥料を入れてやりましょう。
それから、これの葉はかなり鋭く細い...ロタラの水中葉をもっと細く鋭く尖らせたって感じなんですが、うちでは葉先をラミーノーズテトラが齧ったりすることがあります。
ラミーはかなりいろいろな水草を齧るので、別に特にベトナムゴマノハグサがやられるってわけじゃないんですけど。
オークロやウォーターローンの方がずっと齧られやすいし。
なんだかんだで、トータルに見ると...特に長期維持を考えると、私としては、かなり難しいと思っている水草です。
率直に言ってかなり苦手です。...いちおう維持し続けてますけどね。
それも殆ど「私には維持できなかった」ってことになるのが悔しいからってくらいの理由で維持してます。
何というか「私には、必要ない」って判断したり「こうすれば余裕で維持できるっていう自信があるけど、いじめ倒しちゃいました。結果的に消えちゃいました。」ってのはともかく、
「力不足で溶かしちゃいました。」ってなるのが、なんとなく悔しいんですよ。ただそれだけです。
そういうのってありませんか?
ソイル水槽で短期リセットを繰り返して次々と違う水景をつくってみたりしている人には、全く問題なく良い水草だと思います。