なぜアクアリウムをやるのか?

別にやりたいからやるで良いわけですよね。以上終わり。
...なのだけど、

  • なんでそんなに好きなのか?って聞かれたり
  • 家族に「ほら価値があるでしょ?」って言い訳したり
  • 見どころがありそうだという人を、こっち側に引き込んでみようとしてみたり
  • コケ地獄にあったり酷い状態に陥ってる時に自分を奮い立たせたり
  • ...

そんなこんなの時に、説明が欲しいわけですよ。

自分も含めて誰かを説得して納得させるものが。

 

アクアリウムやる人をインサイト分析wwしてみると、きっとこんな要素が絡まってますよね。

  • 見た目。インテリアとして。...ホテルのロビーの観葉植物と同じ。
  • 生き物が好き。魚を飼いたい。ペット好き。
    植物が好きってのも、個々の種に関心がフォーカスしてるって点じゃ同じ。
  • 小さな世界をつくりたい。小さな生態系、箱庭世界。そこで管理者として...神ですね...として振る舞いたい。
  • 機材をいじったり実験したりするのが好き。試薬とか計測器とかいっぱい揃えたり。
  • ...

って感じですか。

どれか一つという人は少なくても、どれかの要素が強いってのはありますよね。

何をどう育てるか、どんな水槽環境をつくるかで、大抵はその人の指向性は見えてくるわけで、それぞれかなり違ってくるわけですけど。

 

私はどれかって言うと、3番目。「小さな世界をつくって管理者として振る舞いたい」ですね。

生き物好きと生態系好きってビミョーに違ってて、

個々のパーツに興味を持つか、全体に興味を持つか?

私(飼い主)と生き物の関係が大事か、飼っている生き物どうしの関係を面白いと思うか?っていう違いは大きいですよね。

例えば、鉄道車両が好きなのか?鉄道システムが好きなのか?とかの違いみたいなところがありますよね。<うちの子が鉄なので。

 

生態系としての・システムとしてのアクアリウムに興味を持ち出すと、世界が広がっていきますよね。

生物のことはもちろん、今まで全く興味がなかった農業・園芸、化学、植物生理、土壌学、DIY... いろいろと覗いていくことになったりします。

 

そうすると、世界の見え方がちょっと変わってくるんですよ。

 

例えば、うちの実家の庭が思いっきりカリウム不足じゃんとか気がついたり。

オヤジに話を聞いてみると、以前はよく落ち葉焚きをやって灰を撒いていたけど、今は落ち葉焚きをやると近所からクレームがくるから出来なくて... なるほどそのせいか!庭木の調子が悪いのは...なんて言ってました。

 

そういう知識に関わることだけじゃなくて、ありふれた草むらの見え方が変わってくるとかってありませんか?

アクアリムの水草って、花に期待するわけじゃないし、見ようによってはそのあたりの雑草とたいして違わないですよね。

きっと興味が無い人にはそう見えているはずです。

ブリクサとか、そのへんにはえてるイネ科の植物とたいして見た目が違わないし。電車に乗ってて、クルマを運転してて、線路際、道端の雑草を見て、おーアレはブリクサだ。いい感じに茂ってるな〜なんて思ったりして。

散々水草の生育に気を使ってればそうなっていきますよね。

大げさに言えば、これまで見えてなかった世界の片隅の景色が突然輝き出すみたいな。

 

知り合いのバードウォッチャーも同じようなことを言っていましたね。

やればやるほど、段々とその辺りに当たり前にいるような鳥に興味が移っていって、身近な野鳥ばっかり撮るようになってきているのだけど、そうなるとスズメやムクドリやカラスがものすごく愛おしく見えてくるとか、鳥との関係で眺めてたら、木々や草や里山の環境とかの見え方が変わってきたとか。

 

まーだから、別にアクアに限らず、ある程度やっていくと、どんなことしてても同じようなことが起きるんでしょうけどね。

 

もともとは子供にメダカの世代交代を見せるつもりで始めたんですよ。カブトムシを世代交代させたり、いろいろとやってたんだけど、なかなか生き物に興味を持ってくれなくて。

ムシも触れない男の子なんてね〜とか思いませんか?

以前に、某社のオフィスで深夜まで残ってた時に、ちょっと離れたところから「キャーキャー」声がするんです。

なんだろう?って行ってみると、「ムシがいる。飛んでる。怖い。」って言うんですよ。見たらカナブンが飛んでる。

その時に深夜まで残業してたのが若い子ばっかりだったのだけど、でも半分は男ですよ。

で、捕まえてあげたら「すげー!」とか声が上がって...。

もうね、なんだろう。ものすごくショックでした。虫も触れないのか?って。

そんな子にはしたくないって思って、いろいろ生き物を飼ってみたり、一緒に昆虫採集してみたり、釣りに行ったりしたのだけど、ダメですね〜。

ダメなものはダメみたい。

 

で、結局、父親の方がハマって今に至るわけです。

それも魚の方というより、いっしょにチョビっと入れた水草の方にね。

 

まーでも、そういう子供の学習効果みたいのも無くはないですね。そんなうちの子も随分と熱心に(ガラス越しだけど)水槽を観察してたりもしたし、顕微鏡でソイルの間の微生物をみたりもしてたし、夏休みの宿題の調べ物で、親から聞きかじった魚と水草とバクテリアの関係をレポートに書いてたし...

 

あと、もうちょっと無理くりでもなんか言い訳ないかな?

 

そうそう、水槽があると部屋の湿度調整が効きますね。

冬でも乾燥しない。喉に良い。肌に良い。とか

 

あと、日中に強烈なライトが付いているから、防犯効果があるとか? ... ...

 

なにか上手い言い訳があったら教えて下さい。

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