低速型との比較
高回転型で維持するメリットはここで書きましたけど、
手が掛かり過ぎるっていうデメリットもあります。
うちではメインの水槽は高回転型ですけど、サブ水槽の方は「低回転」っていう程でもないのですけど、メイン水槽と比べれば遥かに新陳代謝速度が低くできている水槽です。
つまり手が掛からない。
せいぜい1ヶ月に1回メンテナンスする程度です。
両方メイン水槽並みに手をかけるのはキツイので、片方は低速にしているわけです。
ちなみにこのサブ水槽も殆どコケは出ないですよ。
写真に写っているテネルスのサイズと色が、いかにも光量低めの水槽って感じでしょ?
ここではメイン水槽とサブ水槽を比較してみます。(2014年6月時点)
メイン水槽(60cm)とサブ水槽(40cm)では、水量や底床面の面積などが異なるので、
サブ水槽の欄の( )内は、60cm水槽だとしたらこれくらいに相当するという数字を入れています。
メイン水槽 |
サブ水槽 実際(相当) |
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水槽サイズ | 60cm | 40cm | |
水量 | 約60リットル | 約20リットル | |
光量 |
4200lm |
1600lm(2400lm) |
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底床照度 |
10000lx以上 |
3000lx程度 | |
CO2 |
0.7秒/1滴 最大30mg/l程度 |
15秒/1滴(5秒/1滴) 最大10mg/l以下 |
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pH | 6.0~6.5程度 | 7.0前後 | |
KH | 2以下 | 2〜3程度 | |
水温 | 25〜27度 | 25-28度 | |
底床 |
黒ボク土系ソイル 腐葉土など |
赤土系ソイルなど | |
施肥 |
数日に1回以上 カリウム系 窒素系 |
・月に1回程度 カリウム系 ・1シーズンに1回程度 底床内に窒素・リン系 ロータス周辺のみ |
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水流 | 流速 大 |
流速 低 :拡散吐出口利用 |
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フィルター 濾材量 循環量 |
エーハイム2236 3.2L 10回転弱/1h |
エーハイム2232 1.6L 20回転程度/1h |
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主な水草 |
ロタラ、ブリクサ、 グロッソ... |
ロータス、ミクロソリウム、 ウォーターローン ... |
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主な魚 | 小型カラシンなど | グッピー | |
トリミング | 週1回以上 | 月に1回以下 | |
底床掃除 |
底床掃除は行わない |
月に1回程度 | |
水換え |
週に1回 1/4以下 |
月に1回1/3程度 | |
濾過槽掃除 |
半年に1回程度 |
半年に1回程度 | |
最小メンテ 期間 |
数日に1回以上 |
月に1回程度 |
手が掛からないなら、低速の方が良いじゃないかとか言われそうですし、実際そうなんですけど、
ゼロスタートからだとやっぱり低速型のほうが安定するまでに時間は掛かるし出だしでしくじる可能性も高くなります。
それ以上に、低速だと上手く育てるのが、ちょっと難しくなるっていう水草も多いですよね。
光量やCO2や肥料の要求量が多いって言われている水草は大抵そうです。
キューバとかニューラージパールグラスとかベトナムゴマノハグサとかは高回転の方が遥かに簡単に育てられます。
ウォーターローンとかグロッソとかヘアーグラスとかは低回転でもそれほど難しくはないですよね。
もちろんグロッソは浮き気味になるし、ヘアーグラスは長くなりすぎますけど。テネルスとかも低光量だと巨大化しますよね。
もちろん、低速環境の方が良いって水草もありますよね。
うちのサブ水槽には、ミクロソリウムとかアヌビアスナナとかクリプトコリネとかの比較的陰性系のものもけっこう入っているんですけど、こういうのは低速気味の方が良いですよね。
クリプトコリネウェンティとかは、明るすぎると綺麗な緑色じゃなくなっちゃうし。
それと低速型のメリットとしては、(あくまでリクツとしてですが)高回転型よりは水槽の寿命がながくなる...ソイルをより長持ちさせやすいというのもあります。
肥料分にせよ、軟水化効果にせよ、通水性の維持にせよですね。
結局のところここで何を言いたいのかというと
低速だとダメだなんて言う気は全く無い。
低速には低速の良さがある。
ってだけのことです。
でも、しつこいですが、もし経験が浅いなら、
やっぱり最初は高回転でつくった方が良いと思いますよ。
もちろん経験豊富だとしても(そもそも経験豊富な人に言うようなことじゃないけど)、高光量・高CO2添加量・高栄養じゃないと上手く育たない水草を育てたい場合も高回転にするしかないですね。
低速の方が...光量や栄養などは絞ったほうが安全で簡単なハズ...コケも出にくいハズ...っていうのは、ベアタンクならともかく水草水槽だとちょっと違うってことだけはしつこく言っておきたいです。