ストレーナースポンジ
水槽環境によっては外部フィルターの給水口には、
ストレーナースポンジを付けておいたほうが良いですね。
以下、メリット(付けておいたほうが良い理由)、デメリットを並べてみますので、自分の水槽に必要か否か判断してみてください。
メリット(付けておいたほうが良い理由)
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稚貝が濾過槽に入ると硝化バクテリアのバイオフィルムを食べてしまうことがある。これを防ぐ。
特に藍藻を食べさせるつもりでラムズホーンを入れていたり、サカマキガイなどの有肺類が水槽内で発生している場合は必要だと思う。 - 稚エビや稚魚が濾過槽に吸い込まれることを防ぐ。
- 濾過槽のメンテナンスタームを伸ばす。
環境にもよるだろうけど、ウチではこれを付けるだけでエーハイムでいうところのブルースポンジ(粗目フィルターパッド)などを濾過槽の最初に付ける必要が無いくらいに濾過槽内が汚れない。いきなりサブストラットプロでも大丈夫なくらい。主に生物濾過を狙った濾材を沢山入れられる。 - いちおう生物濾過の機能も持つ。
要するに稚貝、稚エビ、稚魚が発生する可能性がある場合は出来るだけ付けておいたほうが良いということです。
デメリット
- 水槽内で目立つ。この点で水草水槽には合わない。
- 定期的にメンテナンスを心がけておかないと給水口を詰まらせて流量を大幅に低下させる…ヘタすると水が流れなくなってフィルターを故障させる原因にもなる。
この給水口を詰まらせてフィルターを機能停止にしちゃうってのは、私は2回くらいやっています。...メインの水槽ではやってないですけど、放置しがちなサブ水槽で。
水槽内で目立つという欠点は、例えばエーハイムのスポンジフィルターとかはかなり長いので目立ちやすいですね。
私はストレーナーのサイズに合わせてハサミで切って短くしています。
そうそう、エーハイムのスポンジフィルターはパッケージにはサイズフリーのように書いてありますけど、実際には3種類あるエーハイムのストレーナーの一番大きいのにピッタリくらいで、2215/2217クラス用以下のサイズのストレーナーではかなり緩くて隙間からゴミが入ります。
サイズ選びは慎重に。
むしろ価格も含めてノーブランドで選んだほうが正解ですね。
見た目の問題...水槽内でやたらと目立って水景をぶち壊すってことを無視して、機能面だけで言うなら、テトラP-ⅠやNANOスポンジフィルター マルチなどのストレーナー毎交換するタイプが良いです。構造的にはフツーのストレーナーに被せるタイプに比べれば遥かに詰まりにくいですし、けっこう生物濾過も期待できるはずです。それと、スポンジを上に引き抜くだけで取り外せる(テトラP-2の場合)のでメンテナンスも簡単です。
但しNANOスポンジフィルターは外部フィルターの給水口に付けるタイプとしてはかなり細かい目のスポンジもラインナップしているので、選び方は注意ですね。スポンジの目のサイズはMを選んでおけばテトラP-1とかと同じくらいですし、これより細かい目のものを選ぶとかなり頻繁にメンテナンスが必要になると思います。もちろん物理濾過・生物濾過ともに目が細かい方が優秀なわけですが。
生物濾過機能については、水草水槽でそれほど分厚く必要なのか?と問われれば、濾過槽だけで十二分で、わざわざこんなものを付ける必要は全く無いとは思いますけどね。
ただ、このスポンジの目の細かさについては、「稚エビ・稚魚が吸い込まれることを避けるというのが最大の目的」なのだとしたら、頑張って頻繁なメンテナンスを行ってでも目の細かいタイプ...XSとかを選んでおいたほうが良いかもしれません。
うちでは通常のサイズを付けているのですけど、濾過槽を開けると稚エビが入っているのはしょっちゅうです。稚魚が入っていたこともありました。
スポンジフィルターを付けておくと、濾過槽の掃除をあまりする必要はなくなる...メンテナンス期間を伸ばせるわけですが、スポンジフィルター自体は割と頻繁に掃除する必要が出てきます。
私は、水換えの時とかに、プロホースを突っ込んで水を吸いながら、プロホースの先でスポンジを叩いたり擦ったりしながら汚れを吐き出させて吸い込んでいます。
通常は殆どこれだけで大丈夫ですね。
但し、汚れ具合にもよりますけど、たまにはストレーナーごと外してみて点検してみたほうが良いです。
こびりついた汚れが酷い場合は、水槽水でよく揉み洗いする。
黒ヒゲとかが付いちゃってる場合は、ハイターなどに付けて全部汚れを取り、塩素中和をしてよく水洗いして、しばらく陰干ししてから使うとかですね。
2個セットで売っているものが多いので、汚れがひどければひとまずは交換ですね。
もう片方は掃除して取っておいて、次にまたそれに交換するという感じでローテーションしていけば良いと思います。
これはサブ水槽に付けているストレーナースポンジ。
テトラのP-2を片肺にして、さらに大きすぎるので長さを半分くらいにしたもの。