ウィローモス
CO2も、強めの照明も必要なく育てられるし、水質の適応範囲も広いし、ヒーターさえ要らないし(氷が張るスイレン鉢で冬を越しちゃうし...種類にもよるのだろうけど)... ...ってことで、殆どアクアを始めたばかりのころに買ったけど、最近は殆どウィローモスを意識的に使うことは無いです。
別にキライなわけじゃなくて、陰性系のレイアウトで流木に活着させているのとかをみると美しいな〜とは思うのだけどね。
ウィローモスは、カワゴケ科などで、まーあんな見た目でアクアリウムに使うコケの総称...つまり「販売名」ですね。
自生地は、比較的上流部...渓流などの岩などに張り付いているらしいですね。つまり、本来は汚れた水、高い水温などは嫌うハズですね。
ウィローモスは文字通り、苔類で、他のアクアリウムに使うほとんどの水草が維管束植物なのに、これは違う。まさにコケ。
いちばん分かりやすい違いが、トリミングした時に他のほとんどの水草なら浮かぶのだけど、ウィローモスは黒ヒゲゴケ(紅藻類)やアオミドロ(緑藻類)のように、沈んじゃうんですよね。
細かい切れ端が水流で舞って、水槽内のあらゆるところに流れ着く。でもって、どんなに小さな切れ端からでも、いつの間にか育ってしまう。なんと言っても丈夫ですから。
さっき、「嫌いじゃないけど使わない」って書いたのは、そうして流れ着いたウィローモスが意図しないところで増えてくれるので、さらにその色が殆どの前景草と比べて暗いんですよね。
例えば明るい色のグロッソの中にウィローモスが育つとそこだけコケで汚れているように見えたりする。
だから使わなくなっちゃったんです。
なので、(私は面倒だからやらないですけど)ウィローモスをレイアウトに使うなら...特に陰性系レイアウトでなくて、陽性のレイアウトの中の一部に使ったりするのであれば、
トリミングの時に水を吸い出しながらやるとか...トリミングクズが飛散しないようにした方が良いと思います。
もっともウィローモスは本来強い光が好きな水草ではないので、陽性系で使うより陰性系で使うべきだと思いますけど。
ウィローモスは、石や流木の隙間に差し込んでおいたり、刻んだ破片を摺りこんだり、細い木綿糸で巻きつけたり...ってことで、簡単に活着させられるわけですが、
失敗するとしたら...ダメにしちゃうとしたら、
まずは、放置のし過ぎ...分厚くボーボーになるまで放っておくと、水流と光が当たらない底のほうが茶色く枯れて腐っちゃいます。
こうなると、活着点もダメになって剥がれてきたりもします。
なので、マメにトリミングしないとダメですね。
それから、密生すると汚れを抱え込みやすいので、水流の都合で汚れが流れ着きやすいところにウィローモスを置いたりすると、中がドロドロって感じになったりもします。
もともと清流を好むような水草だから、あまりに汚れが溜まるような状態にすると良くないですね。
やっぱり、ソイルに直接とかは出来るだけ避けて、石や流木に付けるようにすべきでしょう。
それと、この点でもトリミングは重要ですね。厚くなるほど汚れを貯めこみやすくなるから。
水流は無いよりあったほうが遥かに良いです。もちろんスイレン鉢でだって増えすぎるくらいに育つのですから水流が無いとダメってことは無いのですけど。
ウィローモスが茂っていると、やっぱり稚エビや稚魚などの発生率が良い・育ちが良いとか言いますよね。
あのフワフワした複雑な茂みが良いんでしょうね。いろいろな微生物も棲みつきそうだし...エサの供給地にもなるんでしょう。
上手く使えば、ウィローモスだけでもかなり魅力的な景観つくれそうだし。